タイトルの通りです。
アセンションについて興味を持って櫻庭雅文著の『すでにアセンションしている人たち』を読んでも、アセンションについては何も分からなかった、という感想です。
櫻庭雅文『すでにアセンションしている人たち』を読んでもアセンションについては分からない
この著作や著書をディスるつもりはありません。
ただこれを読んでも、『すでにアセンションしている人たち』というタイトルから期待するような明確なアセンション観は得られないと思います。
大まかな内容は、様々な人のスピリチュアルな体験を語った第1部「道を歩む人たち」、科学やスピリチュアルな知識からアセンションを説き起こす第2部「分離から統合へ」、具体的なワークを含む第3部「覚醒のプロセス」から成ります。
しかし私はこれを読んでもアセンションに関するイメージは掴めませんでした。
フォローするのではないですが、内容そのものは掛け値なしに面白い、興味深いものだと思います。
自分がかつて体験したことのないスピリチュアルな体験について、とても嘘とは思えない筆致で書かれていて、シンプルに読書体験としては十二分に堪能できます。
しかしタイトルから「アセンションって何?」という疑問の答えとなる明快なイメージを持ちたいと思って読むと、がっかりすることになるかもしれません。
逆に既にアセンションに関する明快なイメージを持っている人は、役に立つものだと思います。
著者の理解も「ほかの人を覚醒させようと考えるのは大きな間違い」などと述べており、けして皮相なものではありません。
ただし繰り返しますが、「アセンションっていったい何?」と疑問に思う初心者の気持ちに答えられるものではないと思います。
同じ気持ちで読んで期待外れな思いをする人がいるかもしれないと思ったので、このような記事を書きました。
短いですが以上になります。