悟りを開いたインド人が語った輪廻転生|異星での前世と地球について

スピリチュアル・悟り

インドの覚者(悟りを開いた人)ハリヴァンシュ・ラル・プンジャ(プンジャジ)は、同じく覚者であるラマナ・マハルシの弟子です。

彼は覚醒体験において見た前世の記憶について弟子に語っています。

著書『覚醒の炎』の中で語っているこの体験についてまとめました。

悟りを開いたインド人が語った輪廻転生|異星での前世と地球について

インドの「パパジ」ハリヴァンシュ・ラル・プンジャ

1913年にインドの小村で生まれたハリヴァンシュ・ラル・プンジャ(プンジャジ)生まれながらにして深い霊性への志向を持つ少年でした。

初めての覚醒体験はわずか6歳頃のことで、地方都市のラホールに家族で旅行中に起こります。

この時、ハリヴァンシュは手渡されたマンゴージュースを手に持つことができないほどの霊的な忘我の状態にあり、飲むことも話すことも動くこともできないまま3日も続いたといいます。

ヒンドゥー教の神でインドでは広く信仰されているクリシュナ神への深い信仰を持っていた母は、クリシュナに帰依すればもう一度そのような至福の体験が得られると息子を説得します。

ハリヴァンシュがそれを聞き入れ、クリシュナの絵姿に精神集中するようになると、物理的にそれが彼の前にあらわれ、彼は他の者には見えないクリシュナと遊んだといいます。

13歳の時には教科書に載っていた苦行者として衰弱した仏陀の像に恋し、それに似たいという欲望から3か月も食事をとりませんでした。

その後も、インド独立のための列車爆破テロを画策、その失敗から軍事的訓練の必要を痛感して第二次大戦時には英国の将校として士官するなど、およそ後年の覚者とは思えぬ経歴が続きます。

その後も神を見せてくれるグル(霊的指導者)を探していたハリヴァンシュでしたが、托鉢のために家を訪ねた僧侶に勧められるままに高名な覚者であるラマナ・マハルシのもとを訪ねます。

行ってみると驚いたことにそれは家に托鉢に来た僧侶自身でしたが、不思議なことにラマナ・マハルシはその地を数十年一度も離れたことはないと聞きます。

こうして正しい師に巡り合ったハリヴァンシュは31歳で真我を実現し(=完全な悟りを開き)ますが、その後も軍の請負業者、鉱山支配人などの世俗的な仕事もこなしました。

引退後には多くの人に指導を行い、帰依者から「尊敬するお父さん」という意味の「パパジ」を呼ばれ、それは87歳で死去するまで続きました。

輪廻転生|異星での前世と地球について

プンジャジ(パパジ)は弟子に「あなたは3500万年もの間、様々な生物種として輪廻転生を繰り返した」「何生にもわたる功徳があなたをこの生に導いた」と語ります。

そして自分自身の体験についてこのように述べました。

パパジ) 私はガンジス河の岸辺に座っていたとき、私があらゆる種を通して誕生してきたことを見たのだ。

質問者 あなたは何の動物だったのですか?

パパジ すべてだ。蛆虫、微生物、すべてだ。それらが私の目の前を移りゆく前に、私は「私ははじめこれとして生きた、それからあれになった」と一つ一つ認識していった。これらすべてが起こっている間、私はガンジス河の岸辺に座っていた。それは夢ではなかった。私は目覚めていたからだ。すべての過去世が私の目の前を通り過ぎていった。そしてその一連の流れの最後に、私は私の師の姿を見たのだ。そこで転生の流れは終焉した。
人々は他の惑星に生命が存在するかどうか不思議に思っている。私は別に不思議に思わない。実際にそれを見て、体験したからだ。

質問者 すべての人々が自由で(真我を実現し)、しかも自分が自由であることを知っているような惑星がどこか他に存在するのでしょうか?

パパジ いいや。自由が手に入るのはこの惑星だけだ。もし自由を求めるなら、神をも含めた誰もがここに来なければならない。神でさえもここに来なければならないのだ。自由が起こるのはこの地球だけだ。他の場所はすべて快楽と苦痛のために存在している。最終的には、誰もがここに来なければならない。

引用:『覚醒の炎 プンジャジの教え』

プンジャジはこうした話をした後、人間として生まれて得たこの身体を寺院に例え、「人間としての身体、あなたに与えられたこの寺院は、実に稀有な誕生だ。この機会を逃せば途方もない損失となるだろう」と、今生での解脱(真我の実現)を強く促しています。

他の箇所で彼は、生まれ変わった生物として、魚だけでないあらゆる種類の海洋生物、岩石、植物、動物としての生命を経て人間に生まれた、としています。

ある種の鉱物が(2次元の)生命として生きていることは6次元のポジティブ・エイリアンである『ラー文書』での情報とも一致しています。(例えば第1巻セッション19)

また覚者のラマナ・マハルシも動物の毛皮を瞑想の際の敷物にすることを批判された時に、その人に対し「だが、あなたが座っているそのタイルも生きている」と答えています。

ところでプンジャジは輪廻の期間として「3500万年」としていますが、これも単なる「長い時間」の意味ではなく何かしらの根拠があったのか、他でもまったく同じ数字を挙げている箇所がありました。

こうした体験について他に聞いたことのなかったプンジャジは、当初は誰にも語らなかったそうですが、パリにいた時にフランス語で読んだ『大般涅槃経』にこの話が出ており、それで得心したとか。

この『大般涅槃経』について調べてみると『大パリニッバーナ経』と同じものだそうで、これは岩波文庫では『ブッダ最後の旅』として中村元によって翻訳されています。

タイトルとURLをコピーしました