Twitterのごく一部で衝撃的な噂が流れているようです。
それは何と、ローマ教皇フランシス(本名ホルヘマリオベルゴリオ)が、児童ポルノの所持、人身売買、近親相姦、麻薬関連器具の所持、詐欺を含む80件の容疑で逮捕されたという信じがたいニュースです。
一方「これはフェイクニュースだ」として指摘して否定する向きもあります。
ここではそのニュースの発信源となっているらしきカナダのサイトの文章を、ところどころ解説を入れつつGoogleの自動翻訳で文章を掲載、最後に従来のQアノン陰謀論・陰謀説で言われていた情報と照合してみたいと思います。
また下にリンクを貼るのでニュースをご自分で見ても結構です。
ローマ教皇フランシス逮捕?80の罪状を報じたカナダメディアの豹変
ローマ教皇フランシス逮捕?児童ポルノ・人身売買・近親相姦など信じがたい罪状とは?
ローマ教皇フランシス逮捕が児童ポルノ・人身売買・近親相姦などの容疑で逮捕のネット記事
このニュースはカナダのニュースサイトで掲載されているようで、サイトのタイトル『conservative beaver(コンサバティブ・ビーバー)』は直訳すると「保守的なビーバー」。
ビーバーはおそらくカナダの動物の代表的なもので、国を代表するシンボルとして使っているのだと思われます。
そしてこのニュースの日付は2021年1月10日、文は自動翻訳ですので不自然な日本語となっていますが、大意は伝わると思います。
重要な部分には読みやすいようにマーカーや強調線を入れ、部分的に解説を入れます。
記事タイトルは「バチカンの停電:教皇が人身売買、詐欺の罪で80件の起訴で逮捕された」です。
教皇フランシスコが今朝ツイートしたようですが、保守的なビーバーは教皇フランシスが彼の投稿をスケジュールするソーシャルメディアチームを持っていることを確認しました、そしてこれは事前に計画されていました。ツイートをクリックすると、TweetDeckが投稿のスケジュールに使用されたことがわかります。
これは、教皇フランシスが逮捕されたとされる日時にツイートしているが、それは予約ツイートであり、その時間に実際にツイートしたわけではない(=逮捕は事実である)、という意味だと思われます。
教皇フランシスコはまだイタリアの連邦管理下にあるため、彼はビデオで見られていません。情報筋によると、FBIは尋問に向かっている。
バチカン/イタリア–教皇フランシスコ、別名ホルヘマリオベルゴリオは、児童ポルノの所持、人身売買、近親相姦、麻薬関連器具の所持、重罪詐欺を含む80件の起訴に関連して土曜日に逮捕されました。
イタリア検察庁は、逮捕を命じたことを確認し、起訴した。
軍の将校、イタリアの警察、および彼らの性犯罪ユニットはバチカンの教皇の家に行き、彼らは彼と他の何人かの高官を逮捕し、彼ら全員を無事に逮捕した。現場近くの人々は銃声を聞いたと報告しましたが、警察は彼らが武器を発砲したものであるかどうかを確認しませんでした。
今日、Twitterのトランプを応援している有名アカウントなどが、「バチカンで発砲した音が聞こえた」とツイートしています。
音量をかなり上げると、こちらのYouTube動画の15秒ごろに聞くことができます。

教皇フランシスコは現在、未知の刑務所に収容されており、イタリアとインターポールで働いている連邦捜査官から尋問を受けています。伝えられるところによると、FBIは、インターポールが彼と一緒に終わったら、彼に飛び込んで尋問する準備をしている。
イタリアの最高の反マフィア検察官であるジュゼッペ・ガバナールは、バチカン内の教皇フランシスコと他の人々の調査の早い段階で呼ばれました。同氏は、このグループは「過小評価」されており、国を超えて増殖し、侵入する能力があるため、特に危険であると述べた。
「これらの個人は本当に社会で最悪の最悪です。私はあなたに約束することができます、私たちがバチカンとイタリア、そしてヨーロッパ周辺の国々でのこの卑劣な貿易をやめるまで、人身売買を標的にすることをやめません。私はイタリアの主任検察官ですが、私の部署は市民、特に私たちを最も必要としている子供たちを保護するよう努めます。」(ジュゼッペガバナーレ)
逮捕するために、警察と軍のエージェントはバチカンの権力を遮断し、ライブカメラを暗くしなければなりませんでした。これは、バチカンで何が起こっているのかをすぐに疑うようになったウェブ探偵によって気づかれました。
逮捕のために警察と軍が「バチカンの権力を遮断」「ライブカメラを暗くし」たという記述があります。実はバチカンの停電もTwitterなどで話題になっていたことの一つです。
これは何たること、ローマに入るすべての道路が通行止め。バチカンは停電。https://t.co/0ANo3l5SGw
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) January 10, 2021
一部の人々は、教皇が「最初の逮捕」である可能性があると推測しました。そして、彼らは彼らの憶測に正しかったようです。インターポールのエージェントによると、これは「多くの中で最初のもの」です。
裁判官はEU全体の出版禁止を課しました。幸いなことに、禁止はカナダや米国に影響を与えません、そして保守的なビーバーは秘密のイタリアの連絡先を通してこの物語のための独占的なスクープを受け取りました。
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このサイトのニュース記事はこれで終わりです。
Qアノンの事前の情報「最初の逮捕はきわめてショッキングなものとなる」
以前からQアノンではQによる投稿をもとに、ある時期に闇の権力(カバール・DS)の関係者の一斉逮捕、いわゆる「大量逮捕」があるといわれてきました。
さらにその発端となる一番最初の逮捕は、今まで欺かれていた全ての人の目を覚まさせるために「非常にショッキングなものである」と言う風にいわれており、その最初の逮捕者についてQアノンたちは噂をすることがありました。
そこで名前が上がることが多いのが、前アメリカ大統領のバラク・オバマ、もしくはローマ教皇のフランシスでした。
というのも、バラク・オバマは非常にクリーンかつ誠実なイメージで知られ、またローマ教皇のフランシスはカトリック教会のトップの人間であり、この2人のどちらかが逮捕されれば、いくら「陰謀論」という言葉でこれらの黒い噂を一笑に付していた人たちでも目を覚ますだろう、という理由からです。
そしてこのローマ教皇フランシス逮捕のネット記事が事実だとすれば、バラク・オバマ、ローマ教皇フランシス逮捕説のうち、後者の方が正解だった、ということになりそうです。
「緊急放送」との関連性は?
またこのニュースが本当だとしても、これがいつ世界中の人に知られるようになるかどうかまでは分かりません。
デマだった場合はもちろんこのまま埋もれていくでしょうが、もし本当だとすれば、しばしばQアノン界隈で言われていた「緊急放送」あるいはその直前に知らされることになるという可能性もあるでしょう。
現時点ではQアノン関係アカウントは、バイデンが議事堂で大統領に認定された後、1月10日あたりで一斉に凍結され、現在では数少ないアカウントが残っているのみです。
追記:「コンサバティブ・ビーバー」の裏切り
(ここから先は1月25日に追記したもの)
「コンサバティブ・ビーバー」の記事内容が丸々変わっている
最近、このニュースを発信したカナダのニュースサイト「コンサバティブ・ビーバー」をあらためて閲覧したところ、驚くべきことに記事の内容が丸々変わっていました。
タイトルでは相変わらず「報告:教皇は人身売買、詐欺の罪で80件の起訴で逮捕された」とまるで逮捕が事実であるかのような言葉が並んでいますが、その内容は180度違います。
グーグルの自動翻訳を引用してみます。
陰謀説がインターネット上で広まっており、教皇は他の主張の中でもとりわけ「人身売買、詐欺」で逮捕されたと主張している。この理論の出所は明らかではありません。「ファクトチェッカー」はこの記事をすぐに撃ち落としましたが、ほとんどの場合、十分な反証はありませんでした。
編集者注:さらに、「ファクトチェッカー」は、保守的なビーバーをQANONおよび「陰謀論」にリンクしていると誤ってラベル付けしました。これは不正確で中傷的です。私たちはモントリオールを拠点とする保守的なメディアのアウトレットです。私たちの記事は保守派にアピールするかもしれませんが、私たちはQANONや他の陰謀の推進者ではありません。
「ファクトチェッカー」によって「フェイクニュース」と宣言されているにもかかわらず、噂はインターネット上で広まり続けています。
それで、教皇は逮捕されましたか?それはあなたが誰を信じるかによります。主流メディア、または真実を伝えるためにすべてを危険にさらす代替ニュースサイト。
「この理論の出所は明らかではありません」ってお前ら(コンサバティブ・ビーバー)だろ。ファクトチェッカーは「誤ってラベル付け」してないやんけ、と思わず突っ込みたくなるところです。
筆者もこれを読んで腹が立つよりもあまりの綺麗な裏切りっぷりに笑ってしまいました。
なるほど、これがカナダ人のジョークセンスなんだろうな、といったところです。
ローマ教皇の逮捕を報じた当時も、「コンサバティブ・ビーバー」は過去にはオバマやジョージ・ソロスの逮捕に関する飛ばし記事(憶測で書かれた記事)を書いたから信用に値しない、という噂がありました。つまりこういう具合に過去にも報じていたのでしょう。
それでもQアノンとトランプ支持者は衰えず
ただQアノン界隈・トランプ支持者たちの大部分は、このような裏切りにも関わらず陰謀説を支持し続けています。
その理由の一つは、多くの人はその後の記事の変更をチェックするような面倒なことはしていない、そもそもSNSで出回る情報に食いつくだけでその情報の第一発信源が何なのかを知らない、といったことが挙げられると思います。
また、このようなメディアの誤情報の発信は、陰謀説を信じない人からすれば単なるデマ・フェイクニュースと映る一方で、固い信念を持つ人からすれば「カバール・ディープステート側の攪乱工作」とも取れるためでしょう。
これをもって「やはり陰謀論者はバカなだけ」と思うか、それでも真相が陰謀説の側にあると信じ続けるかは、読者であるあなた次第、というところです。
この記事は以上になります。