陰謀論を受容し、ネット上で関連情報を追いかけるようになると、ほぼ100%といっていいほどデマやフェイクに出会います。
こうしたものとの付き合い方を解説しておこうと思います。
結論からいえば、陰謀論の世界に参入したなら必ず大量のデマ・フェイクに出会う、特に大きなイベント予告であまりに具体的な日付のものは注意しましょう、という内容です。
陰謀論受容におけるフェイク・デマ|日付が余りに具体的なものに注意
陰謀論の情報を追うと必ずフェイク・デマに出会う
陰謀論の情報を追うと、必ずフェイクやデマに出会うということ、このことは私の経験からも疑えないことであり、既に多くの人が経験しているかと思います。
少し疑わしいものと感じられるものについては「保留」という態度で臨んでください。
保留とは、一応「このような可能性もある」くらいの態度で覚えておくということです。
いずれは真実なのか虚偽なのか分かる日が来るでしょう。
まず、こうした疑わしい情報を安易に拡散しないことも重要ですが、そもそもフェイクだということは後から判明するものであり、中には非常に巧妙なフェイクもあるので、(拡散自体を諦めるならともかく)まったくガセを拡散しないことは難しいかもしれません。
しかしおおむね、
- 疑わしい情報に安易に飛びつかない
- そのような情報を安易に拡散しない
- もし拡散する場合は、ある程度の留保をつける
という点を意識すればよいと思います。
3番目の「ある程度の留保をつける」とは、実際にどの程度の信ぴょう性があるか精査し、その結果に沿って「真偽不明」や「○○がソースなのでガセの可能性もあり」など、受け取った側が適度にブレーキをかけられるような言葉・注意をセットで情報を流す、ということを意味します。
私自身は誤情報を掴みやすいTwitterはおススメしませんが、Twitterのようなものはスピードが命であるため、フォロワー増加などの意図があって拡散したい場合には時間をかけて精査するのは歯がゆいかもしれません。
その場合は「真偽不明」や「裏は取れていませんが」など、一言二言添えてツイートすればよいでしょう。
私自身が騙されたもの
それでは、これからデマにはどのようなものがあるかのケーススタディのため、私自身が騙されたものやフェイクである可能性が濃いものを紹介しておこうと思います(当ブログの記事リンクを張ります)。
まずは私自身が騙されたものです。
カナダメディアのローマ教皇逮捕の記事
一番は、ローマ教皇のフランシスが逮捕されたというネット記事です。

これはカナダのネットメディア「コンサバティブ・ビーバー」(直訳すると保守的なビーバー)によって発信されました。
Twitterで流されたこれに私はすぐ食いつき、「来るべき時が来た!」と興奮しました。
しかし、この「コンサバティブ・ビーバー」は以前にも他の要人逮捕について飛ばし記事(根拠の薄い記事)を書いていたとTwitterの有名トランプサポーターアカウントがツイートしました。
私はそれでも、表に出ないだけで真実の可能性もあるのではないかと思っていましたが、後日見直すとその記事の内容が完全に変わっており、自分たちがデマを飛ばしたことなどまるでなかったような内容になっていて本当に驚きました。
だからといって、私はローマ教皇が絶対に逮捕されていないとまでは断定しませんが、しかし、後からメディア自体が豹変したことを思えば、教皇が逮捕された証拠としてこの記事を持ちだすのは論拠としてあまりに薄すぎるのは明白でしょう。
ただ一つの可能性として、このような偽情報をわざと流して食いつかせることで、陰謀論の信ぴょう性を落とそうという工作である可能性もあります。
もちろん、実際にこのメディアによって単におちょくられただけかもしれません。
テレビなどで海外のドッキリ番組が紹介されて見る機会があっても、欧米のものはより過激であったりするので、それが欧米人のユーモア感覚なのかもしれません。
マーク・ザッカーバーグがアドレノクロム使用をSNSで発信
また非常に巧妙だと思ったのが、マーク・ザッカーバーグがエプスタインの所有していたリトル・セント・ジェームズ島でのアドレノクロムの使用をSNSで発信したとされるものです。

おそらく、これは今でも信じている人が多いのではないかと思います。
これはロシアの事情通によって「フェイク」だとされていたので、そちらが事実でしょう。
写真の表情、言葉、下についているコメントなど、非常にリアリティがあって巧妙なフェイクだと思います。
非常に疑わしいと思えるもの
ここからは、信じている人もいるでしょうが私にはフェイクだと思えるものをご紹介します。
未来人を名乗るエイリアン
未来人を名乗るエイリアンが尋問されるという動画ですが、私は当初からこれはフェイクだと思いました。

というのも、その世界観が普通の現代人にも理解しやすいものだったからです。
宇宙人たちは通常、数千年も人類よりも進化しているとされます。
であれば、その語ることが我々の世界観から見ても完璧に理解できるということ自体が胡散臭いのです。
このフェイク宇宙人の語る世界観は、近現代の「科学主義」と完全に符合しています。
われわれがここ2百年程度で得た知識・世界観が、この先の数千年単位で通用するというのは、明らかに不自然すぎ、これが本物だと信じてしまうこと自体が現代人の自惚れでしょう。
宇宙人について何をもって「ガセ」「ガセでない」と判断するかは難しいですが、ほとんどの宇宙人コンタクターやチャネリングでは、何かしらのスピリチュアルな知識を語ることが多いので、その点でこの宇宙人動画には違和感があります。
だから、もしこれがカバール側に意図的に流されたものだとすれば、スピリチュアルなものが虚偽だと信じさせるためである可能性もあります。
一方で単に宇宙人情報に世間がどのような反応を見せるかの観測気球であった可能性や、単なる凝った悪戯である可能性もなくはないです。
さらに穿った見方をすれば、「宇宙人は本物だが、尋問自体はやらせ」という真実と嘘の組み合わせもありえますが、いずれにせよあまり相手にする価値のあるものではないでしょう。
フルベッキ写真
また、私は有名なフルベッキ写真に関する陰謀論的説明は虚偽だと考えます。

フルベッキ写真は勝海舟ら幕臣・坂本龍馬ら維新の志士・明治天皇にすり替わったとされる大室寅之助などが一堂に会して撮影されたもので、明治維新が壮大な八百長だったという論拠として一部で有名です。
この写真はwikiでは佐賀藩の藩校「致遠館」の学生らとともに撮ったと説明されており、それで十分に納得のいくものだと思います。
もちろん、wiki自身が常に信用に値するというわけではないのですが、これに関してはこの説明で十分得心のいくものでしょう。
明治維新に何かしらの裏があったのは間違いないでしょうが、現代社会の腐敗した政治家ならともかく、彼らは厳格な教育を受けた武士たちであり、非白人を無条件に見下していた欧米人ですら「高貴な野蛮人」と称した人たちです。
当時の日本を訪れた西洋人は当然のことだと思い、ある下位の侍に賄賂を渡そうとしたら、「われらの誇りにもとる」と拒絶されて驚いたというエピソードがあります。
一部に汚い者がいたとしても、そのような者らがこぞって集まった時代に、敵味方に分かれて八百長をするようなことが可能だったとは到底思えません。
大きなイベント予告で日付が明確な情報に注意
というわけで、このように陰謀論界隈では、非常にガセ・フェイクを掴まされることが多いわけです。
特に私が強く注意を促しておきたいのは、Twitterなどで「〇月〇日に緊急放送!」と流れてくる情報は、ほぼ100%ガセだと思った方がいいです(私も何度も引っ掛かりました)。
特に「緊急放送」に関するもので「〇月〇日」まで具体的な日付が記載された情報は、ほぼほぼフェイクである可能性が高いです。
私自身が集中的にTwitterで情報収集していたのは3か月程度だと思いますが、その間に私が経験したものだけでも4~6回はあったと思います。
Twitterなどでは、興奮した個人が情報源の信ぴょう性などを精査せずにこのようなデマ・フェイクを拡散してしまう傾向があります。
また同じ人があまり反省せずに引っかかったり、比較的慎重な人でも新たにTwitterに参入した人は引っかかってしまうので、絶対にこのようなデマ拡散が絶えることはありません。
そもそもホワイトハットの作戦は秘密裏に進行しており、そのような情報が簡単に表に漏れることはまずないので、露骨に「〇月〇日に○○(何らかの決定的イベント)!」のようなものはスルーするか、もしくはあまり期待せずに待つことが大事です。
またこうしたものを安易に拡散してしまうと、外れた場合に人から指摘されたり、留保をつけずに信じてしまうと後で自分自身ががっかりしてしまうので、その点でも注意が必要です。
ネガティブな気持ちに傾かないよう注意
そういうわけで、もしあなたが陰謀論の世界に新たに参入し、興味を持って情報を追おうとするならば、大量のフェイク・デマに出会うと私は固く保証します。
私の立場としては、基本的にホワイトハットらの最新の情勢に関する情報を熱心に追う必要はなく、イベント・アセンションに向けて準備を進めるのが最重要である、と思っています。
大まかに分ければ、その理由は二つあります。
一つには、上の記事でも書いたように、既に光側の勝利はほとんど疑えないものであり、あくせく日々真偽の分からない最新情報を追うくらいなら、より良い未来のために準備することの方がはるかに有益に思えるからです。
もう一つは御存知の通り、こうした情報を追うと、ネガティブで残忍な話題が掘り起こされ、期待したイベントが空振りしたりした場合に、気持ちが沈んだりイライラしたり失望したりで、結局ネガティブな方に傾きやすいからためです。
そしてそれ自身が最重要の目標であるアセンションのために有害であるという可能性があります。
それでもどうしてもこのような情報を追いたい、という方がおられるのであれば、私は情報の精査や安易な拡散を慎むとともに、「個々の情報についてはガセ・デマがあったとしても、大枠は正しい」という信念だけは捨てないよう注意してほしいと思います。