文春オンラインが、反ワクチン本を批判する忽那賢志氏(大阪大教授)による記事を掲載しています。
それはいいんですが、記事中に変な記述が。1ページ目の、大阪ではワクチンを2回摂取した人の中に死亡や重傷化した人はいなかった、に続く記述。
東京でも今年7月19日以降の1カ月間で、2回接種で亡くなった方は全体の2%だという調査結果が出ています。
え?東京で2回摂取した人の2%は死んでるってこと?
コロナの死亡率は日刊ゲンダイ記事では、新規感染者の内の死亡者は、日本(0.12%)、米国(0.49%)、英国(0.32%)、ドイツ(0.29%)だと。
累計の感染者中の死亡者でも、「日本は1.21%で、アメリカ(1.66%)、インド(1.33%)に次ぐ高さ」って。
2%ならワクチン打った人の方がはるかに死亡率高いじゃないですか。
思わず笑っちゃいました。
誤植なのか天然なのか(天然で間違った根拠を出してきたのか)、それとも書き方が紛らわしいだけなのか知りませんけど、反ワクチン本に反論するなら反論するでちゃんとした記事書いて下さいよ。
全体としてコロナキャンペーンが雑です。
朝日の「コロナ後遺症」とタイトルにある記事でも、読んでみるとコロナ感染が引き金となって(免疫力が低下したみたいな意味なのか)、コロナが治った後にMIS-C、川崎病、急性心不全になって苦しんだ、と。

40度の熱が2週間…「僕は死ぬの?」小6の涙 コロナ後遺症に注意:朝日新聞デジタル
新型コロナウイルスに感染した和歌山県の中学1年の男子生徒は、感染後の後遺症とみられる症状に苦しんだ。小学校卒業の時期と重なり、卒業式に出られなかった。今は元気になり、部活など中学生活を楽しんでいるが…
それはコロナ後遺症ではないです。少なくとも「コロナ後遺症」という言葉で連想するもの(脱毛や脳障害など)ではないでしょう。
ツイッターでトレンドになってるコロナ記事を読んでみると中身が大したことないことが多い気がします。
たぶんコロナはトレンドなので注目を集めやすいことから、取材して期待した内容ではなくとも無理やり記事にしてしまうんでしょう。