陰謀論界隈で最近にわかに話題に上っているのが、「アドレノクロム」なるドラッグの存在です。
その噂をする人によると、アドレノクロムは子供を虐待し恐怖を与えることで抽出できる薬物だとされており、米国を中心としてハリウッド・セレブや政治エリートなどの間で使用されていると囁かれています。
ここでは、そのアドレノクロムにはどのような効果・効能があるのか、また副作用とされているものにはどのような症状があるのかを調査しました。
【動画】アドレノクロムの効果とは?
こちらの動画ではアドレノクロムの効果・効能について詳しく解説しています。
それによると、アドレノクロムは、
- 至福感を覚え、ハイになる。
- 超人的な知識を得ることができる。「知識の兜をかぶるように」瞬時にすべてを知ることができる。(IQが向上する、の意か)
- 大量のコラーゲンが入っており、しわが消えて皮膚も新生したかのようになる。(いわゆる「若返り」の作用)
- 目が輝き、瞳が開く(=瞳孔が開く?)
- 頭脳が冴え、崇高な真理と繋がるような感覚になる。
- 超人的になる(自分が超人になったかのように感じる、の意か)
といった効果があるとされています(また他にも「性欲を亢進する」という情報もあるようです)。
上の動画の話者は、このようなアドレノクロムの効用をもとに作られた映画もあると話しています(=『リミットレス』という映画)
アドレノクロムは単なる若返り薬ではなく「ドラッグ」らしい
アドレノクロムは一般に「若返り薬」と説明されることが多いようです。
そのため、アドレノクロムの否定派は、「なぜ副作用や胡散臭い出処やリスクを背負ってまでそのような薬に手を出すか分からない。ガセネタに決まってる」と言います。
たしかにもっともな反論で、私もそのことを疑問に思っていました。
ただよくよく調べてみると、アドレノクロム(が実在するとして、それ)は単なる若返り薬ではなく、「ハイになる」「至福感が味わえる」などの効果を兼ね備えた、一種の「ドラッグ」だということが分かります。
だから一回それを味わったセレブたちが執着するのはそのあたりに理由があるのかもしれません。つまりその他の薬物のように単純に依存効果・中毒性がある可能性もあります。
たとえば下のTwitterでマドンナがしきりに「フライフィッシュ」への渇望を歌っていますが、それはアドレノクロムの隠喩のことだといいます。(上記の動画で28:50ごろに解説されている)
Living in Special Times…………thank GOD for imagination and fried fish! 🐠🐠🐠 #quarantine #covid_19 #staysafe #becreative pic.twitter.com/AsStqQObOO
— Madonna (@Madonna) March 20, 2020
アメリカでのアドレノクロム(が巷で言われているようなものだとして、その)利用について言うならば、アメリカでは大麻が合法な州もあるなど、比較的ドラッグに対する垣根が低いので、余計に依存の度を深めやすいという可能性もあります。
アドレノクロムの副作用とは?
次にアドレノクロムの副作用についてです。
【動画】使用を中止すると急激に老ける?
アドレノクロムは、使用を中止すると急激に老けこむ、たとえば一カ月で20~30歳も老けたように見える、といわれることがあります。(下の動画での証言)
それに関連して、Twitterでは次のような画像を上げている方も。
同一人物 #アドレノクロム pic.twitter.com/u4efzbOKn0
— ⛩🌸巫@とりまロンメル🌸⛩最終RV投資仕込み🀄🌈🌎地球共和国💕QFS始動🌎🌈 (@mikochaya) September 8, 2020
写真はアメリカのクリントン元大統領でしょうか。
ただ最近の合成映像技術はかなりのものなので、これが本物の画像かどうかは確証の持てないところではあります。
【画像】使用すると顔に「あざ」ができる?
そしてアドレノクロムの副作用としてもっとも有名なのが、「アドレノクロムの使用者は顔に『あざ』ができる」というものでしょう。
これらの写真は、ネット上ではアドレノクロムの使用によるものといわれています。

画像:Twitter

画像:Twitter
あざは必ずといっていいほど目の下、少なくともその周辺にできるようです。
陰謀論では、「片目を隠すのはイルミナティのサイン」という噂は有名ですが、Twitterで「あの片目を隠すサインは実はあざ隠しの意味も兼ねていたのかも?」という鋭い見方をする方もいらっしゃいました。
《アドレノクロムとは》
🔹体内で形成される物質
↓
🔹出血を防止する為に体が出す
↓
🔹子供が拷問を受けた際の止血作用
↓
🔹濃度が高まった血液から採取
↓
🔹施設内にある精製ラボで精製摂取する人は目の周りに痣が👊
片目は痣隠しの意味もあったり?😏 https://t.co/1S4kYQzoR7 pic.twitter.com/UmVQzgCyqf
— まぁちゃん@paradise island (@hR62dwSOrairwfA) March 22, 2020
【動画】使用時に1日だけ火傷のようなあざができる?
ところでいったいどのようなタイミングであざができるのかというと、そこまで踏み込んだ情報を発信している方はなかなかいらっしゃいません。
しかし実は、アドレノクロムはトルコのテレビ局で取り上げられており、そのVTR中の使用者らしき女性(映画『スピード』の出演でも知られるサンドラ・ブロック)の証言によれば、「使用時に1日だけあざができる」としています。
話している言葉の日本語訳を文字に起こすと、次のように話しています(聞き手はエレン・デジュネレスという司会者の女性らしいです)。
サンドラ・ブロック「極小の針を入れます。ほとんどの方はご存知ないと思いますが、皮膚から針を入れてコラーゲンを入れます。1日だけ火傷の被害者みたいに見えますけど」
エレン・デジュネレス「何を入れるのですか?サンドラ」
サンドラ・ブロック「エクステシアン(=美容施術者?)が自由にその人にとっていいと思うものを入れるでしょう。それはある皮膚からの抽出物ですが、遠くから手に入れました。とても遠くにいる人から抽出した皮膚から作ります。とても若い人です。なぜか抽出のやり方を知っているのです」
エレン・デジュネレス「韓国の赤ちゃんの皮膚から取るんでしょ?」
(あるネット情報によれば)言葉をちゃんと調べた人によれば、最後の「韓国の赤ちゃんの皮膚から取る」の「皮膚」は正確には「包皮」と言っているらしいです(つまり軽い下ネタです)。
VTRではここで打ち切られていますが、スタジオではこの冗談で笑いが起こったそうです。
本題に戻ると、これがアドレノクロムの使用について話しているとすれば、この情報ではアドレノクロムで「火傷のような『あざ』」ができるのは「使用時の1日だけ」だといいます。
使用時と禁断症状の時であざのできる場所が違う?
しかし、さらに調べていくと、アドレノクロムは使用の中断で「禁断症状」が出た時にもあざができるとされています。
これについては全般的に混乱が見られることで、「使用者の使用時の特徴」と「使用者の禁断症状の特徴」とがごっちゃになって発信されることが多いようです。
これについて整理してみようと思います。
正しいかどうかは分かりませんが、筆者の整理では、「アドレノクロムの使用時に一時的に(1日だけ)、特に目の下あたりにあざができる」、一方で「使用を中断した際に、禁断症状として、目の周りにあざができる」ということのようです。
目の周りのものは、厳密にいえば「あざ」というより「クマ」といった方が正確かもしれません。
ただしこれは、あくまでも一般にそうらしいというだけで、常にそうとは断定できないので注意してください。
既に説明したように、使用時に一日だけあざができるというのは、トルコのテレビ局での特集で、アドレノクロムを使用しているらしきサンドラ・ブロックが話しています。
一方で、禁断症状では「目の周りにあざ(くま)ができる」と判断できる根拠として、筆者は次のように考えています。
先述したように、アドレノクロムの使用者は使用を停止すると1ヶ月ほどで一挙に20~30歳近くも老けて見えるといわれています。
そしてそこから、使用を中断したことで急激に老けたと思われる使用者(ビル・クリントン)の目の周りにあざができているのが、その根拠として挙げられると思います(下の画像)。

目の周りにはれぼったいアザのようなものができている
たしかに「目の下」ではなく、「目の周り」にあざ(くま)ができているのが分かると思います。
整理すると、
- 使用時に1日だけ(つまり一時的に)目の下にあざができ、
- 使用を中断すると目の周囲にあざ(くま)ができる(=禁断症状)。
となるだろうと思います。
【画像】足立梨花さんの顔のアザが話題に
そしてこの「顔のあざ」に関連して話題になったのが、コロナで亡くなった志村けんさんの共演者である足立梨花さんです。

画像:Twitter
これが陰謀論界隈では、「足立梨花はアドレノクロムを使用したのでは?」と噂される原因となっているようです。
ただ私が注意しなければならないと思うのは、仮にアドレノクロムというものが実在し、その抽出方法まで巷で噂されるようなものであったとしても、その該当の使用者と噂される人物が、アドレノクロムの由来を確実に知っていると断定できない、ということです。
たとえば薬物に関していえば、最初は知人や恋人から、「いい痩せ薬がある」などと勧められて覚醒剤を使用してしまった、などというのは薬物事案ではよく聞く話です。
したがって万一、足立梨花さんがアドレノクロム(が巷で言われているようなものだとして、それ)を使用していたとしても、単に「いい美容の薬がある」「いい美容施術がある」などと聞いて処方されたものの、その由来については知らなかったという可能性は十分にあり得るでしょう。
つまりアドレノクロムの噂について信じるにしても、
- アドレノクロムは実在する or 実在しない
- アドレノクロムの抽出方法は巷で噂されているような陰惨なものである or そのようなものではなく、その他の美容製品と同じような美容品でしかない
- 誰それはアドレノクロムを使用している or 使用していない
- 誰それはアドレノクロムを使用しており、なおかつその由来(抽出方法)を知って使用している or 知らない
などとかなりの段階・分岐点を想定でき、それによってずいぶん印象が異なるということです。
場合によってはそのアドレノクロム使用者が、「由来(抽出方法)を知らずに使用した被害者」である可能性もありえるでしょう。
これに関して個人的には、足立梨花さんが志村けんさんのコロナ罹患や死亡について、なぜかTwitterで冷めた反応を(して炎上)したことが何か引っかかります。
この記事は以上になります。